多くの企業が入居する、大熊町の交流拠点「大熊インキュベーションセンター(OIC)」で働く広川誠さん(26)は、昨年11月から、この町で初めての一人暮らしを始めた。
震災があった13年前は、中学生だった。震災はどこか遠い出来事で「ひとごとに近い感覚だった」と振り返る。大学生になり、会津地方に旅行したが、そこが福島県だったという認識すら、薄かった。
転機は2021年の夏。生まれ育った神奈川県で、派遣社員として勤めていた広川さんは、SNSで、原発事故の被害を受けた浜通り地方の今を見る国際交流イベントの広告を目にした。
「震災から10年。今、どう…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル